ブランドの重要性が高まっています。
しかしながらブランディングに対する認識や理解は人によってまちまちです。私の周りでもブランドの定義を明確に説明できる人は多くはありません。改めてブランドの定義とは何でしょうか?
ブランド・マネージャー認定協会の定義によると、ブランドとは、ある特定の商品やサービスが消費者・顧客によって識別されているとき、その商品やサービスを「ブランド」と呼びます。
有名、無名、品質が高い、低いにかかわらず、消費者・顧客が特定の商品サービスとして識別できることが「ブランド」であるかの最低条件になります。
どら焼きといえば、浅草の「亀十」や上野の「うさぎや」が有名ですが、消費者自身が識別できなければブランドではないのです。
つまり企業が市場に商品サービスをリリースした直後は、企業側から見ればブランディングが始まっているものの、消費者・顧客にとってはまだブランドとは言えないのです。
リリース後、消費者・顧客はブランドとの接触を繰り返すことでブランドに対して評価をしていきます。
購買に繋がるプラスの評価になれば、購買活動に繋がる可能性が高まりますが、マイナスの評価であれば購入に繋がる可能性は極めて低くなります。
「あのブランドは嫌いだし、欲しくない」
けれど、購入したいはあり得ないのです。
D&Gやプラダが人種差別と批判されたニュースがありましたが、有名ブランドがいちはやく謝罪した背景には、ブランドイメージの失墜がいかに売上ダウンに繋がるかを熟知しているからだと思います。
SNS投稿でアルバイトが魚をゴミ箱に捨てた映像がありましたが、その回転寿司チェーンは顧客が激減した例がありました。まさにブランドのマイナス評価はその企業の致命傷になりかねません。
ブランドは企業にとって「資産」であり、経営戦略と一貫して生み出されるものです。したがって「ブランド戦略」は企業の経営目的を達成するための全社的な取り組みといえます。
「ブランド戦略」は、企業が一体となって消費者・顧客に対して働きかけていく活動ですが、ブランドとしての一貫性を保つためにはまず、最もブランドに近い人々、すなわち社内の従業員や協力会社への浸透が不可欠になります。
昨今、ブランドを構築する企業側が一体感を持つべく活動が注目されています。それがインターナルブランディングですね。
グロービスのWEBサイトに、インターナルブランディングの定義が記載されています。
https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11709.html
インターナル・ブランディングとは、自社の理念・提供価値等を明確化し、社員およびステークホルダーに共有・浸透させる内部活動。
企業の「社会におけるあり方」が問われ、企業理念そのものがコミュニケーションメッセージとなってきている環境下では、ブランドを発信する社員1人ひとりが自社の理念・価値について理解し、具現化する力を身につけることの重要性が増している。加えて、採用の多様化により社内に異質な人材が共存する雇用環境となった結果、インターナル・ブランディングの必要性は高まっている。
ブランドは長い時間を掛けて構築されますが、そのためにはいかに仕掛ける側の企業が一体化できるか?仕掛ける社員一人一人がブランドの価値が意味を理解できているかが重要になりますね。