1月末に政府の補正予算審議が終わり、補助金シーズン突入となりましたね。いよいよ設備投資補助金の中でも目玉である通称「ものづくり補助金」がスタートします。
なおこれからお伝えする情報は、以下の内容に沿って記載しております。
中小企業庁:ものづくり補助金用チラシ
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2019/191226yosan02.pdf
中小機構:ものづくり補助金事務局公募要領
https://www.smrj.go.jp/org/info/solicitation/2019/favgos0000009ybj.html
今月中には事務局が決定し、3月には公募が開始されるようですね。
さて毎年多数の企業が申請する「ものづくり補助金」ですが、今年は変更点が多数あります。この変更点について解説します!
1.通年公募に変更
通常公募期間は決まっていましたが、これからは通年で申請が可能になるようです。つまり事業年度内ではいつでも申請ができるようになります。これは企業にとっては有利ですね。じっくり計画を作成することが可能になります。なお事務局は3ヶ月程度ごとに1回ずつ審査を行ない、採択発表が行われる予定です。
さらに通年公募は3年間継続し、3年で3万社の採択数を予定しているようです。30年度補正では年間で採択社は9,531件なので、例年通りの採択数は確保されそうです。
2.加点要件の変更
前回加点要素になっていた先端設備導入計画は今回加点対象から外れました。固定資産税の減免処置は継続しますが、補助率アップや加点にはならないのでご注意を!
それを踏まえると今回の加点要件は以下の通りになります。
①経営革新計画の取得
通年公募なので、時間に余裕がある企業は取得をお勧めします。当社は経営革新計画の支援実績も豊富なので、取得を検討している企業はご相談ください。
②小規模事業者、又は、創業・第二創業後間もない企業(5年以内)
小規模事業者は補助率も3分の2なので、かなり有利な条件になりますね。
③事業継続力強化計画の取得
30年度補正2次公募から加点対象になりましたね。この計画を詳しく知りたい方は私の過去のブログを参照ください!
https://00m.in/hzwHM
④-1給与支給総額を年率平均2%又は3%以上増加させる計画を有し、従業員に表明している企業
④-2最低賃金を地域別最低賃金+60円又は+90円以上の水準にする計画を有し、従業員に表明している企業
④-3被用者保険の適用拡大の対象となる中小企業・小規模事業者
雇用環境における加点要件は、前回の条件よりもかなり厳しくなっていますね。
上記4カテゴリーの加点が対象になります。年々「ものづくり補助金」は激戦なので、こういった加点要件はしっかりクリアしたいですね。
3.減点要件について
過去に採択実績がある会社は小規模事業者持続化補助金同様、減点をするようです。複数回採択されている企業にとっては、今回から採択ハードルがかなり高くなりそうですね。
対象の補助金は以下の通りです。
・平成28年度補正革新的ものづくり・商業・サービス開発支援事業
・平成29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業
・平成30年度2次補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業
・令和元年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業
つまりは過去3年(2017年~209年度)に採択された会社が対象になります。ご確認ください。
4.補助金返還要件の強化
いままでは一定の収益を得た企業には「収益納付」が適用され、補助金返還が求められましたが、今回より以下の条件が加算されることになりました。
①申請時点で、申請要件を満たす賃金引上げ計画を従業員に表明することが必要。交付後に表明していないことが発覚した場合。
②事業計画終了時点において、給与支給総額の年率平均1.5%以上増加目標が達成できていない場合。
③事業計画中の毎補助事業年度終了時点において、事業場内最低賃金の増加目標が達成できていない場合。
つまり「収益納付」に加え、賃金アップの実効性がかなり厳しく問われるようになるということですね。
5.事業類型の変更
ほとんどの企業は一般型で申し込むと思いますが、今回は「グローバル型」「ビジネスモデル構築型」が新設されています。
①一般型
新製品・新サービス開発・生産プロセスの改善に必要な設備投資及び試作開発を支援。
補助額1,000万円 補助率2分の1
※小規模事業者は3分の2
②グローバル型
海外事業(海外拠点での活動を含む)の拡大・強化等を目的とした設備投資等の場合、補助上限額を引上げ。
補助額3,000万円 補助率2分の1
※小規模事業者は3分の2
③ビジネスモデル構築型
中小企業30者以上のビジネスモデル構築・事業計画策定のための面的支援プログラムを補助。(例:面的デジタル化支援、デザインキャンプ、ロボット導入FS等)
補助金1億円 補助率は定額
どちらにせよ②③は公募要領を確認しないと詳細はわかりませんね。
6.申請方法
補助金の申請は、電子申請です。さらにGビズIDというアカウントの取得が必要です。PC処理だけでなく、印鑑証明や郵送処理が必要なので、こちらについても私の過去ブログを参照ください。
https://00m.in/rk36c
以上が変更点です。こちらを踏まえ事業計画作成を進めてください。
なお、当社はものづくり補助金申請支援、経営革新計画申請支援、事業継続力強化計画申請支援等に対応しておりますので、お気軽にお声がけください。